問題
ある船乗りがふらっと立ち寄ったレストランで「海亀のスープ」を頼みました。
ウェイトレスが運んできたスープを一口飲んだ船乗りは、とても驚いた表情を浮かべ、そのウェイトレスに「これは本当に海亀のスープですか?」と聞きました。
ウェイトレスの「はい。」という返事を聞くと、船乗りはそれ以上スープを飲むことなく店を出て行きました。
そしてその夜、その船乗りは自殺をしてしまいました。どうして船乗りは自殺をしてしまったのでしょうか?
答え
船乗りはレストランのメニューにあった「海亀のスープ」を見て、「そういえば昔海で遭難したときに海亀のスープを食べたことがあったな。」と思い出しました。
そう、その日男は船に乗っていましたが、その船が嵐に会い、 数人の男と共に救難ボートで無人島に漂流してしまいました。 食料も途絶えてしまった為、体力のない者から死んでいきました。
やがて生き残るために彼らは死んでいった仲間の肉を生きるために食べ始めるますが、船乗りは頑なに食べようとしませんでした。当然、何も食べないため、衰弱していく船乗りを見かねた他の仲間が 「これは海亀のスープだから」と偽り、男に仲間の肉を使った人間のスープを飲ませ救難まで生き延びることができました。
しかし今回、このレストランで明らかに味が違う 「本物の海亀のスープ」に直面し、そのすべてを悟り、自殺してしまったのです。