問題
その怖い話を聞いたとき何もかもが同じだったので僕は恐ろしくなって走り出しました。
しかし捕まってしまいました。
答え
友人から次のような怖い話を聞きました。
ーーーーーーーーーーー
ある森でお婆さんがナイフを拾いました。そのナイフはどこかの伝統民族の工芸品のようでした。そこに刻まれた美しいライオンの彫刻が気に入ったお婆さんはそれを御守にしようと家に持ち帰りました。
しかしその日からその家には災いがもたらされるようになりました。怖くなったお婆さんはそのナイフを近所の刃物の神社と呼ばれるところの裏山に捨てました。それから何も起こらなくなりました。
ーーーーーーーーーーー
この話を聞いた僕は大急ぎでその神社へと走り出しました。なぜならそのナイフの特徴は僕が殺人に使って森に捨てたものと全く同じものだったからです。
まさか拾われるなんて思ってもいませんでした。もしそこに指紋でも残っていたら僕は捕まってしまいます。
神社の裏山について必死で探していると突然うしろから声を掛けられました。
「お待ちしていましたよ!」
振り返るとそこには鋭い眼光の男たちが数人、立っていました。そしてこう言ったのです。
「警察署までご同行願います」
怖い話なんて最初から無かったのです。警察が僕をおびき寄せるために広めた単なるデマだったのです。
こうして僕は捕まりました。