問題
ある男が郵便で小包を受け取った。包みの中には、人間の切断された左腕が入っていた。男は腕をしげしげと見つめてから、包み直して別の男に送った。
2人目の男も、腕をしげしげと見つめたのちに、森へ持っていき、焼却してしまった。
2人はなぜ、こんなことをしたのだろう。
答え
3人の男は、ある任務を帯びて飛行機で移動中、太平洋上に墜落した。何日間も救命ボートで漂流しているうちに食糧が尽き、絶体絶命となった。3人は、やむをえず自分たちの腕を食べる決意をした。
「全員が必ず左腕を切り落とす」というおごそかな誓いのもと、3人の中にいた医師が切断手術を行なった。1人の腕を切り落として食べ、さらにもう1人の腕を切断して食べたところで、救援隊がやってきた。
医師の左手は無事ですんだが、仲間と立てた誓いは残っていた。救助されたのちに、医師は約束どおり自分の左腕を切り落とし、その証明に箱に入れて仲間に送ったのだ。